腰痛に湿布薬は効くの?

腰痛を感じた方がご自分でなさる対処で、腰に湿布を貼ったことがある方も多くいらっしゃいますよね。腰痛専門の湿布薬も多く販売されています。
しかし、果たして湿布にはどのような効果があるか、ご存知ですか?

腰痛などに使われる湿布には、温かいものと冷たいものの2種類があります。温かい湿布(温湿布)は主に緊張した筋肉を弛緩させる目的があり、冷たい湿布(冷湿布)の場合は炎症を起こした筋肉を冷やして鎮める効果があります。製品によって異なりますが、私たちが普段「湿布」として扱うもののほとんどに、鎮痛効果のある成分が含まれています。

鎮痛成分の主な作用は大きく分けて2つ、「血行の促進」か「痛覚の麻痺による鎮痛効果」です。
「血行を促して痛みの物質を早く体外へ追い出してしまおう」というタイプと
「少しでも痛みを感じないで済むようにしよう(軽い麻痺効果)!」というタイプに分かれるのです。
どちらも大変効き目がありそうですが、実際にこれらは「原因に治すためのものではない」ことがお分かり頂けるでしょうか?
血行の促進は腰痛に限らず、どんな病気やケガの治療にも不可欠なものです。痛んだ箇所や弱った部分に新鮮な酸素や栄養素を運び修復させることができるのは、身体中を血液が廻っているからです。身体の中に痛い箇所がある(特にそれが慢性化している)場合、そこは血液不足を起こしていて修復が滞っている可能性がありますので、その場所を温めて血流を改善させることは基本的には間違いないことです。

ただひとつ、鎮痛剤のなかには血管を収縮させて血流を抑え痛みを鎮めるものもあります。これは突発的な捻挫や打撲の時などには適していますが、慢性化した腰痛などには逆効果です。
慢性的な腰痛とは、毎日の働きに対して酸素・栄養素・休息などが不足していて起こるものですので、ゆっくり休んで血行を良くすることが大変重要です。そこへ血行を抑える作用の湿布を貼ってしまったら、ご自分の持つ治癒力を阻害することになります。

6.腰痛に湿布薬は効くの?