誰にでもある身体の反応としての頭痛

日常的に頭痛を感じている方でなくても、頭に痛みを感じることがあります。これは生体反応としての頭痛のことです。
例えば、アルコールをたくさん飲んだあとで感じる頭痛などは、程度の差こそあれ誰にでも起こることです。
アルコールを体内で分解する際、私たちの身体はアセトアルデヒドという物質を大量に生成しています。いわばアルコール処理で発生する排気ガスのようなものです。このアセトアルデヒドは細胞に吸収され、神経を刺激して痛みや不快感を与えます。頭痛や吐き気を催すのはそのためです。また、この飲酒からのアセトアルデヒド生成で、頭痛ではなく関節痛や過去にケガをした部分(いわゆる古傷)が痛むという人もいます。

このアセトアルデヒドによる頭痛以外に、日常的な偏頭痛を感じていない方でも起こる頭痛があります。例えば、冷たいかき氷を一気に食べた時などに起こる頭痛です。これは「アイスクリーム頭痛」という正式な名称です。

アイスクリーム頭痛とは、口腔内の温度が急激に低下したために起こる頭痛の症状です。口の中の温度が急激に低下すると、身体は反射的に体温を上昇させようとします。温度の下がった箇所(口)に近い、頭部の血管を一時的に膨張させ、普段よりも大量の血液を流し込んで体温調節をしようと動きます。その血管の膨張が一時的な炎症を引き起こすのです。
また「三叉神経」という喉にある神経が、突然入ってきた冷たい物を検知し、脳に体温を上昇させるようにと伝達します。これによって、関連する頭部に刺激が伝達され、即座に痛みとなって現れるのです。

これらのように、人間の生体としての機能が影響して起こる頭痛もたくさんありますが、一般的には比較的短時間で収まり、また対処方法がはっきりしているのも特徴です。
しかし、このような生体反応的な頭痛が妙に長引いている場合は、神経が誤作動(過剰反応)の可能性も否定できませんし、症候性頭痛(何らかの病気による頭痛)の心配もあります。半日以上痛みが引かないような時は我慢せず、神経科などの受診をおすすめします。

5.誰にでもある身体の反応としての頭痛